《MUMEI》
テンアの願い
嫌だ…


嫌だ…


嫌ーーーーー!


「「「こいつ…」」」


テンアは跪いた。


俺たちは起き上がりテンアを見た。


『テンア?』


「みんな…逃げろ…。」


テンアの目には、うっすらだが正気が感じられた。


「逃げるなんて…、僕たちは…。」


「いいから逃げろ!私を助けるな!」

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