《MUMEI》
メール
..







やっぱり……



家が一番、落ち着く。



誰もいないし、
雑音だって聞こえないし、



1人だし…。






私……




周りから見れば寂しい人間だよね。



何時も、1人でいるんだから。


だから誰も近づこうとしない。



なのに…



如月 秀斗は話しかけてきた。


クラスだって違う。
中学だって違った。



なのに、
彼は私に目をつけた。



意味分からないよ…。





―ブーブー





携帯が鳴る。



メールか……。




相手は誰だか、
なんとなく分かっていた。






私は携帯を手に取り、メールを開く。



メールの相手は予想通りの人。



《梶原 龍です。


 登録しといて》



短い……。



返事を返す気にもなれず、私は登録だけして携帯を置いた。



すると、私の携帯はまた鳴り始めた。



今度は誰……??



表示されているのは、
知らないメールアドレス。



仕方なく、私はメールを開く。





《如月 秀斗でーす♪

 蘭ちゃんてば、俺にはメアド 教えてくれなかったから、
 龍に教えてもらっちゃった☆
 勝手にごめんな↓↓(T-T)

 迷惑かもしんないけど、
 登録よろし↑↑↑(^-^)/

 秀斗って呼んでくれ(。・_・。)ノ

 そんじゃまたな(^^)/


 FROM→秀斗☆★》






……成る程ね…。



私が、如月 秀斗にメアド教えなかったから龍が私に聞いて、如月 秀斗に教えたって訳ね。



じゃあ、龍が私に話しかけてきたのは秀斗の為だった……ってことか。




まぁ……



別にいいけど。




私には、




関係のないことだから―………













..

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