《MUMEI》
アラシノゴトク
「お兄ちゃん、扇ちゃんと何してたの?」

琉衣が尋ねてきた

その傍らに元気をなくした律がいた

「部屋を見せてただけだよ」

その一言で律が覚醒した

「涼兄、律もみた〜い!」

「・・・・・・お姉、時間ない」

扇はそう言うと律の手を取って玄関に引っ張っていかれた

「そんな〜。りょ〜君、助けて〜」

「・・・・・・おじゃましました」

あっという間に扇は律を連れて帰ってしまった

「・・・・明日の用意でもするか」

「・・・・そうだね」

嵐のごとく去っていった二人を見送った(?)義兄妹は明日の準備を始めた

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