《MUMEI》
悲劇
気の毒なのはゼッケン1……ラパイド2号だった。


彼は転倒のダメージの残る身体でマシンを起こし、コースに復帰しようと懸命にキック・ペダルを踏んでいた…。


一踏み一踏みに『かかれ!かかってくれ!』と魂を込めながら…


しかし、無情にも青白の NSR のエンジンが息を吹き返すことは無かった。


傍らには、オフィシャルの兄ちゃんが黄旗を振っている…。


その脇を後続のマシン達が次々と追い抜いていった…。

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