《MUMEI》
シコウ
幼い頃の夢から僕は目が覚めた

カーテンから光が漏れ、部屋を明るく照らしている

「・・・夢か」

そう呟き、時計を見る

時刻は六時半

七時まで時間がある

今日から学校に行く

琉衣にああ言ったものの、ちーちゃんと呼んでいたことと、年下という以外覚えてない

ちーちゃん、ちゃんと待ってるかな〜

早く会いたい

そう思っていると

コンッコンッ

部屋のドアがノックされる

「お兄ちゃん、早くしないと遅刻するよ〜?」

どうやら七時になったみたいだ

「分かった」

そう返事して、リビングに行った

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