《MUMEI》
転校
先生に促されて口を開くミナヅキ
「えっと、俺は今回転校することになった。

俺はずっと独りでいるのだと、

独りの方が良いと思ってた。

でも、ある人に嫌と言うほど独りではないと思い知らされた。

話したことも無い奴も沢山いるよな。

今はもっと皆と話したいと思ってるんだ。

俺は今日限りでこの学校から居なくなる。

でも、このクラスの一人一人のことはちゃんと覚えてるし 忘れない

前はどうせ 三年だけだと思ってた
でも今は もう今日1日しか俺はこのクラスの"クラスメート"じゃないんだって そう思うようになった。

今はこのクラスで勉強出来て良かったって思ってる

ありがとう。

ありがとうございました。」

初めて声を聞いたと言う奴も確かに少なくなかった

しかし 少なくとも

この時は クラスの皆がミナヅキの話しを聞いて

何かを感じたはずだ


泣いていた奴までいた。

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