《MUMEI》 思ったより…さて… トップに返り咲いた岡ヤンは、勝利を確信したのか、悠然と41秒台までペースを落としていた。 それくらいのラップタイムでも、チェッカーを受けるまで十分守り切れると践んだのだろう。 2位を走るパンチパーマもトップを追うことを諦めたのか、同じくらいのペースで流しているようだった。 もうオレ達のチームの勝利は確定的だった。 棚ボタ的なトップ奪還劇に、場内はいささかシラケ気味だったが、それでも勝ちは勝ちだ。 オレは満足気に、岡ヤンのウイニング・ランに思いを馳ていた。 前へ |次へ |
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