《MUMEI》 その時… 兄貴『思ったより、善戦できたな……出来過ぎな位や…』 (…思ったより………) 先ほど兄貴が言いかけて止めた言葉の続きだろうか…? オレ『トップに立つことまで予想しとったん?』…と兄貴に問うた。 すると兄貴は照れ臭そうに"弟"の頭を鷲掴みにすると、グリグリ回して突き放した。 (何すんや?)…と、いぶかし気に睨み返すが… 兄貴『予想外ぢゃ!(笑)』 その顔は豪胆にニヤけていた。 (オレの走りが予想外に速かった…) …と、褒めたかったのだろう。(たぶん。) 照れ隠しが見え見えで不器用な表現だったが、オレも小っ恥ずかしいので、このくらいが丁度いい…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |