《MUMEI》 みんなが集まってきた 「え〜っ、涼哉くんなの?久しぶり」 「お前、涼哉か!久しぶりだな〜」 クラスの三分の一ぐらいが小学校の時の同級生だった 「涼哉、俺のこと憶えてるか?」 そう言ってきた男子 「・・・?」 分からないという顔をしていると 「俺だよ、俺。久我伸介。よく遊んでいただろ?」 「・・・あぁ、久我か。久しぶり」 「お前もう大丈夫なのか?」 心配して聞いてきた 「あぁ、今のところは。発作があまり起きなくなっただけだよ」 「・・・そうか」 『どういうこと?』 久我以外は何で転校したのか知らなかった 「心臓にちょっと、ね」 「お前な〜、もっと深刻になれよ」 「いや、深刻ってほどじゃない。衝撃の来るもの以外なら体育もできるし」 「・・・それならいいけどな」 鐘が鳴ったのでみんな席に着いた 前へ |次へ |
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