《MUMEI》
テエム平原【SIDE龍翼】
ジンの手が俺をしっかり導いてくれて






俺たちは黒の道を走った。












草原に着いて



俺は




俺より若干背が低い

ジンの横顔を見た




…さっきと立場逆転したな、なんて思う





整ってて、



俺にはない格好良さがあるよね、ジンは




頭も良い




良いんだけど、ときどき…



どっか抜けてる






ジンが後ろを振り返ると、左瞳の紫水晶が見えた。







ホンットに………

草原の青と

良く映えてる



綺麗、だな………。






俺は、エヴァードでも何でも無く






こいつを守りたいのかな、なんて





って…もしかすると俺……





俺…………………………………ッ………




うっ!?



翡翠 龍翼《ヒスイ リツ》、




十六歳





色んな意味で、






自分自身に


ショックを受けた瞬間です。




.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫