《MUMEI》

 俺は律動を開始するために、陰茎を少し引き抜こうとした。

 だが、忍の蕾をもう少しで裂こうほど大きくなった俺のものは、忍の腸を少し引きずり出してしまった!

 まずい!

 コンドームのワセリンだけでは足りなかった!

 ・・・俺は射精をすることを諦めた。

 このまま律動をすれば、ひどいことを忍にすることになる。

 ここまで耐えてくれたらもういい!

 俺の恋をここまで受け入れてくれたら、もう念者冥利に尽きるではないか!

 忍は健康的な普通の少年なのだ。

 俺は苦しみだけを忍に与えたくなかった。
 だから、忍の性感帯を刺激し愛撫して、少しでもお互いに溶け合うことを試みようとしていた。

 相変わらず、俺の一物は忍の中で反り返ったままだ。
 いつになるか分からないが、性的興奮が収まるまで待たねばならない。
 それまで忍を愛撫し続けよう!

 俺は忍の上体を持ち上げて俺の胸に付けて抱いた。
 忍は上を向いて浅く身近な息を突いている。

 俺はその妖艶なうなじに吸い付いた。
 指が忍の二つの乳首を摘んだ。忍がはあと溜め息を突いた。

 優しく指を動かし乳頭を転がし、捻る。忍の手が俺の手首を掴む。
 だが、俺の動きを制する力はない。忍の首が回り、唇が俺を求める。

 楔を打ち込まれ、乳首を玩ばれ、忍は俺の舌を求める。オスの喜び。

 完全な一体感。

 忍の柔らかい下腹が波打ち、半分勃起した陰茎から透明な液体がしとど溢れ茎を濡らしていた。

 忍が蕾に力を入れたり抜いたりし始めた。

 体内の肉壁もそれに合わせて蠢いているようだ!

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