《MUMEI》

テンアが氷無してくれたおかげで、痛さも血を最小限に止められた。


俺たちは、涙を流していた。


テンアは
涎と
思っているらしいが…。


『テンア…。これは涎じゃなくて涙だ…。』


「涙…?目から出るものが涙…。」


テンアは目で俺たちを見た。


『あぁ…。』


「すまない…。痛くて泣いているんだろ…。私がみんなを傷つけた…。」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫