《MUMEI》 ゼッケン1の仇討ち5速…6速…! ピット・ロードの出口が近づいてくる! オレはマシンを左手に寄せ、コースインに備えた。 その時… 『行けー!!』 誰かがオレに向かって叫んでいる声が聞こえた。 それは最も1コーナー寄りのピットに居た、3人の男達の声援だった。 彼らのチームのゼッケン・ナンバーは"1"…。 数分前にパンチパーマによって非業の脱落を余儀なくされた"ラパイド2号"のチームメイトだった。 とくに面識も無い間柄だったが、その暖かな声援に胸の奥がジンと熱くなり、力がみなぎってくる… 前へ |次へ |
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