貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》

首の断面から吹き出る返り血を浴びて、紅昇華を鞘に納める。
「さぁて、どこ行くか。」
降り頻る雨の中、本名、志水剱十郎はのんびりと歩きだした。
岸壁はあちこちに大きく水溜まりを作っている。
剱十郎はパシャパシャと足で水を弾ませて、街の灯りの方に向かって行く。
「…斬り足りねぇ。」
ニヤリと笑う表情は狂喜に満ち溢れていた。

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