《MUMEI》
迎え
『んー‥疲れたねー枝梨』
『はー?奈緒は普段動かないからよ。あたしはバスケ部だし♪』
体育館脇の更衣室をしゃべりながら出ると、木名瀬君が居た。

『奈緒♪』
『木名瀬君♪』
『‥啓志‥覗き‥?』
枝梨が呟いた。
『違うわ!奈緒♪いつものとこにゴハン行こ♪』

…わざわざ迎えに来てくれたんだ…。
『うん♪』
あたし達は枝梨と別れて教室へ向かった。

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