《MUMEI》 苦手いつもなら図書委員の木名瀬君に紛れて、図書館の司書室で食べているのだが、今日は司書さん達が集まっていたので屋上へ向かった。 今日はほどよく太陽が出ていて、地面も濡れていなかった。 あたし達はそれぞれのお弁当を広げた。 『あれっ?木名瀬君・・又トマト残してんの?』 『……マズイんだもん……』 はぁ〜‥ あたしは溜め息をついた。 『美味しいのにな‥』 『じゃあ奈緒にあげる♪』 木名瀬君はあたしのお弁当の蓋にトマトを置いた。 前へ |次へ |
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