《MUMEI》
甘味
あたしは凹んだ気持ちの中トマトを口へ運んだ。
『甘い‥』

ケーキも甘いのにな‥。
木名瀬君に食べてほしかったな‥。
頑張って作ったのケーキ‥。

あたしは顔を暗くしてしまった。
木名瀬君は心配そうにあたしの顔を覗いていた。

『奈緒‥気にしないでよ‥奈緒がくれるなら‥俺はなんでも嬉しい‥』

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