《MUMEI》
最悪
『…なにそれ…?木名瀬君が楽しみにしてくれてたからあたし頑張ったんだよ?』
『それは分かってるけど‥好きな子からバレンタインに貰えないのは辛いし‥』
木名瀬君は照れたようなそぶりを見せた。

………。

『…わかったよ…帰りに適当に買おう?それでいいんでしょ?』
木名瀬君は無言で頷いた。


―今年のバレンタインは最悪の1日だ‥―

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