《MUMEI》
ギャクタイ
陽ちゃんにはお母さんが居ないの


陽ちゃんのお母さんは陽ちゃんが幼いときに亡くなっちゃった


……って陽ちゃんが言ってた



お父さんは気が荒い人なの






陽ちゃんは何も言わないけど……陽ちゃん……何もしてないのに打たれるんだよ






私の大好きな陽ちゃんの背中は……



傷やアザでいっぱいなの


陽ちゃんのお父さん背中を思い切り殴ったりするの




この前、私の部屋の窓から見えたから……




ずっと見てたから。




毎日なんだよ

決まった時間に……何回も陽ちゃんの背中を殴るの。


陽ちゃん…泣かないし、叫ばないし、殴り返したりもしないの。



ただ悲しい顔して痛みに耐えるだけ…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫