《MUMEI》
落下
その声に吉沢充彦はびっくりして、手に持っていたものをバラバラと落とした。
『あ〜あ‥全く‥なに‥』
木名瀬君は吉沢充彦が落としたものを拾い上げてびっくりした。

チョコケーキだった。

吉沢充彦は何も知らないとでも言うかのようにそっぽを向いている。

『吉沢‥お前チョコ貰ったのか?』

吉沢充彦はピクリともしない。

あたしは様子がおかしいと思い近づいてみた。

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