《MUMEI》
黒い…
パンチパーマの行く手を遮っていたのは、黒いマシンだった。

しかし…そのマシンは、オレから見て丁度オレンジ色のマシンの影になっており、未だその正体をハッキリ視認することは出来ない。


パンチパーマは一瞬の躊躇の後、そのマシンのインを突こうとオレンジ色の車体を左へ振った。


…いや…正確にはS字クランク進入に備えて、右にスライドする黒いマシンに反してコース左に留めたと表現すべきか…。


オレの視界の中で重なっていた車影が、僅かながら左右にズレた。


すると前をゆく黒いマシンの正体が明らかになった…!


(あれは……………)

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