《MUMEI》
カコヘン・ナカニワ
「いた」

葵姉を見付け、僕はそこに行った

「葵姉、何してるの?」

「・・・涼哉ちゃん」

目が赤かった

「どうしたの?目が赤いよ」

「・・・ねぇ、涼哉ちゃん。もし歩けないって言われたら、どうする?」

突然の問いに

「分かんない」

と返した

「・・・そうだよね。涼哉ちゃんには難しかったね」

「違う」

「えっ」

幼い僕はこう言った

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