《MUMEI》

商人少年は小瓶の蓋を開け、左の手平にエメラルドグリーンの砂を全部出した。


商人少年は、その砂を僕の顔を塗っていった。



僕は素手で塗られている感じがしなかった。


それは当たり前だ、商人少年は包帯だらけだからだ。




商人少年はエメラルドグリーンの砂を全部を僕の顔に塗り終わった。



すると、エメラルドグリーンに輝いていた僕の顔が、

いきなり汚らしい茶色や黒や黄土色が混ざり合った色になった。

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