《MUMEI》

扉の中ーーーーーーーーーーーーーーーー


「おかえりなさいませ。」


「ただいま79。」


僕は魂の入ったビンを左手で渡した。


すると、渡し終わったと同時に左腕が床に落ち、それに続き左肩も落ちた。


「うっ!」


僕は左肩を押さえながら、床に跪いた。


血が流れ、右手の包帯が血に染まっていった。

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