《MUMEI》

パンチパーマの NSR は、S字の3つ目となる左コーナーをアウト側から切れ込んでゆく!

だが…

アプローチの前に強引にラインを戻した代償として、若干その車速を落としていた。


奴の左側へマシンを振っていたオレは、自然とS字3つ目のインを刺す格好になった!

(チャンスや!!!)

オレはその一瞬の隙を窺い、ブレーキ・レバーを握るタイミングを遅らせた!


2台の NSR のラインが、一点に交錯しようとしていた!

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