《MUMEI》
凡庸な出会い
「授業始めるぞ〜」
隣からいつも先生の、その一言から授業を始める。私は女子だから、その好きな先生が教える体育じゃない。
「今日はバドミントン!んじゃやるぞ〜」
そう言われてたのにも気付かず、
隣の男子がやってる、体育の授業を見ていた。なぜなら、その男子達を教えてる先生が、私の好きな先生だから。
「お〜い、有沢!早く始めるぞ」
そう言われて、やっと気がついた。
「もっと先生のこと見たいのに…」
いつも心の中で、そう思っている。
                    
先生は今年、この学校に来た。
「これから体育、ハンド部の顧問をやる、志波や!よろしくな!」
「一護、あの先生どう?カッコよくない!?」「そうかなぁ?私にはよくわかんない」「コラァ!そこ!俺が挨拶してる時に、何喋っとんじゃ!」「す・すいません…」
でもそれは、とても凡庸な出会い
凡庸な挨拶 凡庸な怒声 凡庸な教師と生徒の関係。
でもその凡庸さは 紛れも無く私の求めていたものだった。

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