《MUMEI》

…やがて……

奴は旋回半径の差に物を言わせて完全にオレの前に出た…。


ようやくU字コーナー手前の右コーナーで、オレはインベタのラインに戻ることが叶ったのだが…

それはパンチパーマが前に出たことによって出来た"空席"に収まったに過ぎない。


(糞!!糞ッ!!糞ーッ!!!!)

オレは、この周回だけで2度目の絶望を味わった。


そして…

口惜しさに震える唇を噛みしめて、敗北を覚悟した…。

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