《MUMEI》
万に一つの賭け
オレの NSR のフロント・タイヤと、パンチパーマの NSR のリア・タイヤが、30センチほどの間隔で連なり、U字コーナーへと続くセクションを駆け抜けてゆく!


僅か30センチ…

だが、今のオレにとってそれは途方も無い距離にも思えた。


(もう後が無い…!

 ここはイチかバチかの勝負や…!)

オレは、目前で右バンクを続けるオレンジ色の NSR の左側に現れた、大きく湾曲する左コーナーを睨んだ!


"U字コーナー…"

(仕掛けるなら、此所しか無い…!)


オレは脳内で、奴のインをえぐるイメージを思い描いた!

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