《MUMEI》
給料
「それより、ミル、何しに来たんだ?」


シンヤは目をこすりながら言った。


「みんなに、これを渡しにきたの。」


するとミルティールは、持っていたバックから、ふっくらとした袋を取り出した。



『なんだその袋?』


俺は欠伸をしながら、モゴモゴ言った。


「これね、パーロッシュさんからだよ。給料だって。」


ミルティールは、俺に袋を手渡した。

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