《MUMEI》

「明日にはこの街を出る。」


「明日かよ!」


「あぁ。それまでに買い物を済ませろ。」


「テンアちゃん…、もうお別れなの?」


ミルティールは泣きながら言った。


「あぁ。」


「あともうちょっと、ここに入られないの?」


「無理だ。お前の宿で働いているなら別れぐらい慣れろ。」


「すみませんねぇテンアさん。ミルティールは涙もろいですよ。」


すると普通の扉からマスターが入ってきた。

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