|
《MUMEI》 先生「うん…ありがと!」 「泣くなよ〜!」 「だって〜!千晴優しいんだもん!」「はいはい!わかったわかった!」 「そう言えば今日、避難訓練だったよねぇ?ウチのクラスはたしか…志波先が来るんじゃなかったっけ?」 「えっ?そうだったっけ?」 「ヤバイ!まともに顔見れない!」すぐに心の中でそう思った。なぜかと言うと… それは昨日の放課後の事… 「有沢?」 「志波先生…」 「どうしたんや?こんな時間に。」 「あっ忘れ物…」 「それやったら俺も一緒に行くわ。鍵なかったら教室入られへんやろ?」 「あっはい…ありがとうございます。」 「何をそんなに恐縮してるんや?あっわかった!暗いから怖いんやろ!なんせこんな時間やからなぁ。」 「あの今何時ですか?」 「もう7時半や」 「うそ!早く帰らないと!」 「あぁそやな!ほんなら急ごか。」 「忘れ物あったか?」 「はい!ありがとうございました!じゃあ、さようなら!」 「ちょっと待ち。有沢なんか最近悩んでる事あるんちやうか?」 「…。」 「ちょっと俺に話してみ?」 「…実は、私早くに両親を亡くして、お兄ちゃんもいたけど五年前に交通事故で亡くして。それで千晴の家族や千晴にいろいろと助けてもらってるんです。でもなんか、いつも迷惑かかってるんじゃないかな?って…」 「そうか…それで最近なんか暗いんやな?」 「えっ?私最近暗いですか?」 「周りのダチからしたら、あんまりかわらんように見えるかもしれんけど、俺にはわかる。」 「…どうして?」 「今の有沢と同じ歳ぐらいの時の俺にめっちゃ似てるからや。俺も周りには明るく振る舞って でも、ふとした瞬間に表情も心も暗くなる。そうちゃうか?」 「…。」 「そんな泣きそうな顔すんな〜!」 「先生、ありがと…」 「またいつでも相談ぐらい乗ったるから。いつでも話しにこい。」 「…うん。」 「ほら!泣いてんと帰るぞ!もう8時や急げ!」 「じゃあ、さようなら!」 「もう今日は遅いから、家まで送ったる!早くバイク乗れ!」 「えぇっ!?バイク!?」 「早く帰るぞ!」 「わかったよ〜!」 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |