《MUMEI》
レコード・ライン
それはオレに与えられた最後の光だったのかもしれない…。


(あの野郎に勝つには此しか無い…。)

オレはパンチパーマの進入ラインの外側を凝視しながら、最後の賭けに出る覚悟を決めた。


それは直前をゆくライバルが存在するシチュエーションでは、無謀とも言える選択だった。

しかし、このまま奴等が勝利する瞬間を、指をくわえて見ているよりは、万に一つの希望に賭ける方が遥かにマシだ!

オレは土壇場で開き直った。

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