《MUMEI》
あなたに
指の音が鳴ったと共に、マスターが現れた。


手には小さい箱を持っている。


「お待たせしました、テンアさん。」


「あぁ。」


マスターは再び、ベッドに座った。


「何だその箱は?」


「あなたにプレゼントです。」


「私にだと?」


「はい。」


マスターは笑顔で言った。

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