《MUMEI》 恐ろしい手. こんな私でもね… 彼氏がいるんだよ。 ……好きなのは、相手だけなんだけど。 私は告白されたから付き合っただけ。 まぁ、顔は悪くなかったし…。 適当に返事した。 「菜穂〜!!一緒に帰ろ!!」 来ました。 私の彼氏、立川 陸哉(タチカワ リクヤ)。 バスケ部に所属してる、バスケ少年。 「いいよ!!帰ろ♪」 表の私はとびきりの笑顔を陸哉にむける。 陸哉は、そんな私を見て嬉しそうに笑った。 格好いいとは思う… けど、好きにはなれない。 「手、繋いでもいい??」 「いいよ」 陸哉は、頬を赤くしながら私の手を握る。 いいの?? その手は、何人もの人を平気で殺した恐ろしい手よ?? 血だって触った。 あなたは、其れを知らないから平気で握れるんだね。 .. 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |