《MUMEI》

「それ本気で言っているの、泥棒さん。」


「はい。」


あたしは、トイレの扉に向かって小声で言った。


「沢山の人殺せる?でも、殺人犯は嫌なんだけど。」


「大丈夫です、沢山殺せますよ。」


「そう。」


あたしの顔は、輝いていた。


「あたしは、どうすればいいの?」


「扉を開け中に入ってください。」

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