《MUMEI》

「あと、ラルドに明日(あす)と伝えといて。」


「はい、分かりました。」


すると、79が痛みに耐えているかのように、顔が歪んだ。


僕は今の79の顔を見てしまった。


「ごめんね…、本当にごめんね…79。」


「謝らないで下さい。大丈夫です、記憶は永遠ですから。」


「そうだね、次は期待してね、僕は強くなってるから。」


「はい、期待しています。」


79は優しく微笑んだ。

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