貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》

舞)
あー、それひとりでよくやってました。

占)
その頃もクラスで今みたいに明るく元気で前向きになって、
みんなから愛されようと努力してた?

舞)
ううん、してなかった。

占)
中学校の時は部屋で一人の時はなにしてた?

舞)
うーん、同じように鏡見てこういうの作りたいとか考えては作ってました。
編み物したり布買ってきて本の通りに服作ったり。
時々、自分で一部作り変えたりもしてましたよ。
そういえば、高校の時は自分でデザインした服を作って、それに合う変った髪型を美容院でカットしてもらった!
今考えればチョッと変なカッコだったけど、みんなにどこで買ったの?どこでカットしてもらったの?って興味持ってもらった。
自分でデザインしたって言っても信じてくれない人もいた。

占)
そんな時、多少はあったかもしれないけど、
今ほどは人の顔色気にして明るく元気で前向きになっていこうとはしてなかったんじゃない?
自分の感性や独創性を信じて人からどう見られようと気にしないで
自分らしく生きようとしている自分がまだいたよね。

舞)
うん、それでも進路を決める時に、
うまく人と話ができるようになりたいって気持ちが強くなって
服飾関係ではなくコミュニケーション学に進むことにしたんです。

占)
周りに対して、いつも明るくうまく話せるようになりたい自分が大きいからね。

舞)
そう・・。服や髪型にはもちろん今も興味はあるんだけど、
学校や彼やバイトこととかで忙しくて何か作ろうとかっていう気にはならないんです。

占)
自分の感性や独創性を信じて自分らしく生きている自分が少なくなってきた分、
周囲に振り回される自分が大きくなってきてしまっているのよ。

舞)
そうか〜。

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