《MUMEI》
†時刻†
ホテルに戻ってから私は、ハッとなった。
人間介には最高2ヶ月しか居られないのに、あの学校にいってばかりでは勿体無くないかな。他に行きたいところいっぱいあるし。
いや、学校に行った後とかにいろんなところにいけばいいかも。
何故だろう、なんとなくだけど、出来るだけ彼処に居たかった。
「やっぱり、行くのは学校だけでいいかな〜っ」
私はベッドの上に仰向けになり、そのまま眠りについた。


次の朝、私は目覚まし時計に眠りを起こされた。
「………う……」
4時……半…か。
ちょっと、早かった…かな。
6時まで、私はボーッとしていた。

「あ、そろそろ行こっと!」
死神と人間の違い。それは、空を飛べるか飛べないか。ただそれだけ。見た目にはほとんど変わらないし、…あ、でも、死神の方が寿命が多いかな。
空の出来るだけ高いところを飛んで、るりは学校に行った。
「あれえ…?」
学校には誰もいなかった。
「…?今日って休みじゃないよね?」
るりは考えた。
「早すぎたのかなあ…」
時計を見ると、人間介時刻で7時。
「人間介ではまだ学校行かないのかなあ…。」
まあいっか、待ってよっと。
るりは、屋上まで飛んでいった。

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