《MUMEI》 ‡。"運命"!?。‡. あの天使のような女の人にぶつかって、早一週間。 俺の今の頭の中… "天使に会いたい!!!!!" こんな感じ。 今の時刻、8時10分。 走れば間に合うが…面倒だな。 でも、休んでも休んだでやることねぇし…行くか。 "朝会あり!!体育館に集合!!" 教室に入ったら、黒板に書いてあった。 まじかよ〜…。 もう朝から面倒なことつづきだなぁ…。 俺は仕方なく、体育館へ向かった。 『えー…これから、朝会を始めたいと思います』 ったくよぉ……。 朝会なんてなくていいのに!! 眠いっつーの!! 「棗!!棗!!」 「何だよ、菜々子…」 菜々子とは、同じクラスの女。そして俺の幼なじみ。 「今日、新任来るらしいよ!!」 「どうせ、ババァかジジィだろ〜!!」 「それが、違うんだって!」 『えー…それでは、今日の本題に入りたいと思います。実は今日、この夢ヶ原学園中等部に新しい先生が来ました。その先生を紹介します』 また五月蝿いババァだろ〜。 あ゛〜、しんどい。 菜々子の言うことなんて、信じられないし。 『壇上へどうぞ』 俺は前を見ないで、下を向いていた。 ……今なら、2分で寝れるな…。 『皆さん、はじめまして…』 ―ザワッ 生徒たちが一気にざわついた。 ん―…?? さっきの声…どっかで聞いたことあるような…。 俺は顔をあげる。 僅かな可能性を信じて―…。 ―…………あっ―……。 俺は一気に眠気が覚めた。 だって、 壇上にたっていたのはあの時俺がぶつかった人だったから。 『梅島 ひかりです……21歳です…まだ、先生になりたてなので、皆よりも分からないことがあるとは思いますが……よろしくお願いします!!』 …………天使だッッ!! 笑顔がめちゃくちゃ可愛い!! 天使のような笑顔〜!!!!!!! ってか、21歳とか若くね!? 「あの先生可愛い〜」 「笑顔ヤバイんですけど!!」 「仲良くしたい〜!!!」 ヤッバイ! こんな偶然あるのか!? 『あと、担当する教科は英語です』 マジですかぁ!? あんなに可愛い先生だったら、俺頑張っちゃうし! 『3年4組の副担任やります』 ………………………………………………マジですかぁ!? 3年4組って…… 俺のクラス!? 俺、3年4組で良かった〜〜〜!! 此は、 "運命"としか 言いようがないだろう!!!!! めちゃくちゃ嬉しい〜!!! 俺は、 笑顔のひかり先生を ずっと見ていた。 .. 前へ |次へ |
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