貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》

茜)
でも自信が無いからそんなの・・・。私は出ませんから!

所)
それだったらフォークソング部の奴に練習や編曲やらもお願いしよう。
ついでに録音もちゃんとしてもらうようにも頼んどくよ。
早くCD作って「北斗」に持っていかなきゃ!これで出る順番も変えてもらえるぞ。
ヤッター!あのオーナー、俺が女の子と一緒に出るって言ったらビックリするぞ!楽しみだなー。

茜)
(なに勝手に決めてんのよ!でもなんかへんな勢いついちゃって、どうしよう。
なんか断れなくなってきてるんだけど・・。)

所)
よーし、それじゃ今からフォークソング部の奴と打ち合わせをして、それから風鈴取りにいかないと!

茜)
ねえ、所君。さっき聞いた質問なんだけどもう一度聞いていい?

所)
なんだったっけ?

茜)
自分はこうすべきだとか、どうしてこの人はこうしないんだ!
って自分や人にイライラしたり許せなかったことってある?

所)
どうだろう。自分はこうしたい。どうして人はこうしないだろうなー?
やればいいのに!ぐらいは思うけど・・。イライラするまではいかないかなー。

茜)
やっぱり、そうは思わないんだ。

所)
だって、そうするのもしないのもその人の人生だし、
その人が決めてすることなんだからそれでいいんじゃない。
それより、なんでそんなことが気になるの?

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