《MUMEI》

茜）
・・・・・。

所）
まー、いいか！じゃ、日にちと時間決まったら連絡するから、
フォークソング部の部室で待ってるよ。

茜）
うん、わかった。

茜）
（なんでだろう？所くんもやり方は違うけど人を大切にしてるんだと思う。
私も人を大切にしてると思う。
でも彼は周りの人といつも楽しんでいて、みんながいい人になっちゃうのに、私は人に対してイライラしたり嫌な人になったり不信感を感じたりすることの方が多い。
所君も自分のことを大切にしていると思う。
私も自分のことを大切にしている。でも彼は自分を責めないし自己嫌悪になっていそうにもない。
それより自分のことが本当に好きなんだろう。けど、私は自分をよく責めるし自己嫌悪ばっかり。
どうして？なにが違うんだろう？やっぱりわからない！
今度、渋谷に行った時にオバサンに聞いてみようかな。）

茜）
オバサン相談があってきたんだけど・・。

占）
茜さんだったね。どうぞ座って。手を見せて。ふむふむ。
あら？いきなり周りの人が助けてくれる線が濃くなってきたね。
自分はこうしないといけない、人に対してもこうしないといけないって思う癖が少し弱くなってきたのかな？
でもどうしたの？こんなに線が変るなんて！なにかいいことがあったんでしょー。

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