《MUMEI》

「う…ん…。」


「さよなら…。」


79は一瞬微笑んだが、すぐに痛みで顔が歪んだ。


「79…ありがとう…。」


僕は泣きながら79に言った。


言い終わったと同時に、79の体は消えていった。


そして、紫色の細長いダイヤの形をした宝石みたいのが残った。


その宝石は、ふろふろと白い光に包まれながら浮いている。

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