貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》
彼)
こんなに服いっぱい散らかして、なにやってんの?誰かとデートでもあるの?
舞)
チョッと着てみてるうちに、どんどん出しちゃって・・、こんな風になちゃったの。
彼)
お前って、ほんと何考えているかわからないとこあるよなー。
何も決めれないっていうか、優柔不断っていうか、もっとちゃんとしろよ。
舞)
ごめん。急いで片付けるからゲームでもしてて。
彼)
ファッション雑誌なんかいっぱい買っちゃってどうしたの?服が好きみたいだけどさー、
たまにおかしなカッコする時あるじゃん、お前って。普通の女の子らしいのが一番良いんじゃないの?
舞)
うん。だから、いつも会う時は普通の女の子らしいカッコしてるでしょう?
彼)
俺に会う時、そんなこと考えて服決めてたの?それにしては、その服ヤバくない?って思う時もあるけどな。
舞)
言ってくれれば気を付けるのに。今度そう思ったら言ってね。私、ちゃんとするから。
何かご飯作る?それとも外食べに行く?
(あ、彼、機嫌悪そう・・。この服が良くないのかな?服いっぱい出していたからかな?
何か話さないと・・。機嫌良くなって欲しい・・。どうしよう・・。嫌われちゃったかな?)
あ〜疲れた、何か今日、彼の機嫌がずーっと良くなかったみたい。
服はまだ散らかってるし、こんなに出さなきゃよかった・・・。
(さっき夢中で書いたデザインもなんだか今見ればそれ程良い感じでもないし・・。
なんかまたあの一人取り残されたような孤独と後悔を感じてしまう)
これ以上、服のことなんかやってたら、彼から嫌われるだろうなー。
(占い師のオバサン、人の顔色を気にする時間とエネルギーを減らして才能を引き出す時間を増やしていけばいいって言ったけど、今さら自分なんかが服飾やデザインやったって、しかたがないように感じてきちゃう。)
やっぱりこんなことなんかやめようかな〜。
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