《MUMEI》
生きている
最近、ばあちゃんが死んだ。大腸癌。ひぃばあちゃんは子宮癌。何となく自分も癌で死ぬんかなって思ってた。三月位から身体の調子がおかしかった。視力が落ちたし、頭痛が続いた。頭の中になんかあるんかなって、少し不安だった。けど、こういうときの不安ってだいたい当たる。三月の終わりに頭の中の写真をとった。要するに、MRIってやつ。自分も脳外科の病院でリハ職員として働いている。自分の病院で検査を受けたくなかった。恐かったし、なんかあったときに周りに同情されるのは嫌だったから。近くの病院で検査を受けた。んで、四月に結果がわかった。頭の後ろに腫瘍の疑いがあるものが見つかった。精密検査をすすめられた。でも、その頃、ばあちゃんの調子が悪かったし、何より彼女がいて心配をかけたくなかった。いつも、親父の口癖、常に最悪の事態を考えて行動しろ。俺にとって1番大事な彼女に徹底的に嫌われて別れることがまず、しなければいけないことだと思った。

次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫