《MUMEI》
‡。彼氏は??。‡
.




遂に………




遂に………









英語の授業だぁ〜〜!!!!






教室にいた生徒たちは、珍しくちゃんと席についている。



勿論、俺もだ!




だって、ひかり先生に誉められたいじゃん??








―ガラガラ







教室のドアが開き、生徒たちは一斉にそっちに目をむける。




「あれ??皆準備するの早いんだね」




うっわぁあぁぁあぁ!!!
その笑顔、反則だわ!!




「じゃあ、始めよっか」




ひかり先生が可愛くそう言うと日直が号令をかけた。




その時、俺はずっとひかり先生に釘付け。




やっぱり……




天使みたいだ〜…。




「えっと、梅島ひかりです!!早く皆と仲良くなりたいからよろしくね」




勿論!!
絶対に仲良くなるし!!




「今日は…じゃあ、私への質問タイムにしよっかな!!じゃあ、質問ある人〜」




怖いくらいに、一斉に手を挙げる生徒たち。



やっぱり、ひかり先生のこと沢山知りたいんだな(笑)




「じゃあ、右から順番にね!!」




「はーい!!先生の好きな動物!!」


「うーん…犬かな♪」



おー!!
やっぱり、可愛い動物がすきなのか!!
ひかり先生らしい♪



「好きな食べ物はなんですか!?」


「アップルパイ…かな〜」



「好きな色!!」



「ピンク!」




皆は質問しまくる。
そんな中、突然、斜め前に座っていた菜々子が振り向いた。

そして言った…


「いいこと聞いてあげる♪」


と。




いいこと??



俺は首を傾げる。



菜々子は笑いながら、前をむいて立ち上がった。




「先生、質問!!!!!」



「ん??」



「先生、めちゃくちゃ可愛いですけど〜














彼氏います!?」








その質問に教室中はざわつき始める。




菜々子〜〜〜……





ナイス!!!!!



実は、俺が一番知りたかったことだ!




ひかり先生は、唖然としていたが直ぐに笑顔になった。




お??
あの顔は"いない"!?




俺はちょっとだけ期待する。





だがひかり先生の答えは…





「それは秘密だな〜」





え゛っ…
マジっすか!?




"秘密"ってことは…








いる可能性99.9%!!!!!









残りの0.1%はいない!!!!









……………いるのか……彼氏。








「はい、次の質問いいよ〜」





ガーン…





俺の頭の中で、悪魔が悪い妄想を駈け巡らす。








ひかり先生みたいに可愛い先生だもん……





彼氏くらいいて当然かぁ…。






いや…






まだ"いる"と決まったわけじゃない!









めげるな、俺!!!!!!!!














..

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