《MUMEI》
断末魔
"細くて硬いもの"…


それは、奴のマシンの左ハンドル・バーに備わっていたクラッチ・レバーだった!


それはオレの右ふくらはぎに接触した後、そのまま膝の裏までグイと滑るように押し込まれた…。


パヷアアアアアンッ !!!

その瞬間、オレンジ色のマシンのエンジンが突然駆動経路を断たれ、レブ・リミットを超える回転数で虚しく唸った!


それはまるで2時間も酷使され続けたマシンの、断末魔の悲鳴のようにも聞こえた。


オレンジ色のマシンは、最終コーナーの出口で推進力を失った…。


そしてクラッチ・レバーがオレの右足から外れると、パーシャル状態から突然回復した駆動力に、オレンジ色のマシンは頼りなくその挙動を乱した!

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