《MUMEI》

「僕は羅稟ではありません。」


でも
兄さんが望むなら
羅稟に
なりたいと思った。


だって
兄さんは
僕を生んでくれた。


でも
僕にはそれが出来ない。


「何を言っているんだ?」


「僕は羅稟では無いんです。羅稟としての記憶もないですし。」


俺だって
そうは
思いたくなかった…

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