《MUMEI》

「私は在るべき場所にちゃんと行った。

でも兄さんは私を蘇れさそうとした。

でも錬金術で人は蘇れないの。

私は無の存在になったの。」



「それが錬金術の代償ですか?」


「えぇ、兄さんには行かず私に代償がきたみたいね。」


羅稟は、とても辛そうな顔をした。


「さぁ目を瞑りなさい。」


「はい…。」


さっぱり分からなかったが、目を瞑った。

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