貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》

洋裁学校

先生)
課題の服のデザインはできた?

舞)
はい、できました。先日、みんなでライブに行ったんです。
その時、目を惹く人がいてイメージが湧いて・・・。
それで、お願いしたら私の服を次回のライブで着て歌ってくれるって言ってくれたんです!

先生)
あら、早いわね、もうそこまで進んでるの。どんなデザイン?

舞)
あのー、その時はちょっと興奮状態で進めちゃったんですけど・・・。
後で冷静になって見たら、よくもこんなデザインでズーズーしく言えたなって言うか・・・。
やっぱり変なので後悔してるんです。

先生)
どれ、見せて。・・これ、変じゃないって!すばらしいデザインじゃないの。
あなたってやっぱり創作能力もあるのよねー。思った通りだったわ。
きっといいものになると思う。

舞)
そうですか?どうしてあの時、あんな大胆なこと言ちゃったんだろ、言わなければよかったって・・。
これじゃ相手に恥かかせるだけですよね・・。

先生)
やりなさい。今までのあなたは色やデザインで斬新な発想を持ちながら、結局は普通の形にしてしまってた。
いつも「そんなことしたら後で後悔するとか、変だから」って言うけど、
私はそれを見てもったいない、すごい才能があるのにって思ってたのよ。
どうして自分のことをそんなに変だと思うの?それってあなたの才能なのよ!

舞)
でも私、変だと思われたくないんです。人から変だと思われるのが怖いんです。

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