《MUMEI》

バシン

「イッテー」

「なんで…?なんであんな手紙とか書いたの?」
泣きながら言う


「ごめん……」
後ろを向き
あるいて行こうとする

トットットッ…ドン
その背中にぶつかるレイカ

立ち止まるミナヅキ
「側にいてよぉ」

「ごめん」

「お願い……」

「ダメだ」

「お願いだからぁ」

「お前にはもう、 俺が居なくても大丈夫だ。だからもうさようならなんだよ」

「どうしてさようならなの?」

「どうしてもだ。もう俺が居なくても、 笑えるだろ?俺が笑えるように。」
「ミナヅキくんが居なきゃ笑えないよぉ」
首を振りながら

「ごめん」
そのまま歩いていってしまった

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